松岡周作プロフィール
映画プロデューサー、脚本家
松岡 周作
まつおか・しゅうさく
映画プロデューサー、脚本家。
伊参スタジオ映画祭発起人・審査員。
1966年高知県宿毛市生まれ。宿毛高校卒業。
大学進学にともない上京。在学中に映画の宣伝に関わり、その後制作部として現場に参加。
映画の配給宣伝を経て92年NCP製作『お墓と離婚』で制作部として活動開始。
制作主任、制作担当を経て94年『Young&Fine』でプロデューサーデビュー。
小栗康平監督作品『眠る男』の制作主任として、伊参スタジオの発起に携わる。
黒沢清監督や小栗康平監督らの作品についた後、96年篠原哲雄監督『月とキャベツ』で劇場用映画プロデューサーデビュー。宮﨑あおい主演「初恋」や仲里依紗主演「時をかける少女(2010)」など、これまでに映画テレビドラマなど60本のプロデューサーを務める。また、来年秋公開・山崎まさよし主演の新作「影踏み」が控える。
「洗濯機は俺にまかせろ」(篠原哲雄 監督)では初めて脚本を担当。以降主な脚本作品(PN元優名義含む)として「Jam Films S~すべり台~」(アベユウイチ 監督)、「誘惑を売る女」(TBS連続ドラマ)、「結婚させてください!~愛とトマト~&~男はつらいのね~」(NOTTV連続ドラマ)。
宿毛市ふるさと納税PR動画「ぬっくいね~小夏と直七の物語~」では
脚本・監督・プロデュースの三役をこなす。
【主なプロデューサー作品】
・映画
『sWinGmaN』『Jam Films-けん玉-』『オー・ド・ヴィ』『棒たおし!』
『Jam Films-すべり台-』『female』『初恋』『CineMusica(シネムジカ)』シリーズ。
『愛のむきだし』(2009年)
『時をかける少女』『BUNGO日本文学シネマ』(2010年)
『乱反射』『スノーフレーク』(2011年)
『アゲイン 28年目の甲子園』(2014)
・TVドラマ
『女学生の友』『スカイハイ2』『週刊 赤川次郎』
『ワイルドライフ~国境なき獣医師団RED~』『トミカヒーロー レスキューファイアー』など。
映画塾開講にあたって
10年ほど前からシナリオコンクールの審査員や各種学校・WSの講師などを頼まれやり始めましたが、その際もまたやっている最中も
「自分ごときが人に何かを教えるなんておこがましい」
という念が常に頭にあり、依頼される以外で自分から率先してそういう場を持とうという発想に至ったことは一度もありませんでした。
しかし、齢50を近くにしたあたりから少しずつ心境がかわってきました。
私は30代前半の4~5年、長谷川和彦監督(言わずと知れた大監督です)の企画開発チームのメンバーだった時期がありました。
徹底したシナリオ討論、妥協することのない製作に対する姿勢、また映画人として持つべき強い意志、しなやかな発想、突き詰めていくべき真理と共存するエンタテインメント性。
それらの多くを長谷川監督から学びました。
私は個人としては優秀ではないので、残念ながらそれらをその後の映画人生に活かしきれてはいません。しかし映画を作っていく中で幾多の困難や壁にぶち当たった時、常にその教えに戻り、戻れたことで乗り越えられてきたことが数多くありました。
その内私は、それは自分のものだけにしておいていいのだろうか、長谷川監督に限らず、小栗康平監督から映画に真摯に向き合う姿勢を、佐々岡幸三郎プロデュサーからは映画を豊かにしていく術を・・・という風に多くの諸先輩から与えていただいたことを自分の能力の限り伝え継ぐんでいかなくていけない、またそれが唯一の先人への恩返しではないだろうか、という思いに至りました。
自分の能力からすれば何分の一、何十分の一しか伝えられないかもしれない、しかしそれでも与えられ放しは泥棒だと。
そんな風に考え、そして今回生まれ故郷の協力のもとこのような機会を得、初めて自ら場を持とうという思いに至りました。プロデューサーという立場と垣根を超え広く映画人として、今後の映画界を支えてもらわなくてはいけない世代に伝えることができたら、と強く思っています。
一週間というのは人によっては長いし、人によっては短い期間です。高知の西の果てという地も然りです。言えば人生もそうかもしれません。学習も成長も一生できますが、その時その場でしかできないものもあったりします。圧倒的な自然の中で、非日常と日常を考えながら濃密な時間を共に過ごそうじゃありませんか!
映画プロデューサー、脚本家 松岡周作
なぜブロデューサーを始めたか?についてはここからも